個人的な推しです。
いろいろな事情で店長日記の間隔がずいぶんとあいてしまいました。久しぶりに書く気になったのは、感動することがあったから。
自由が丘に、菜道 (さいどう) という、知る人ぞ知る菜食レストランがあります。世界的なヴィーガン・サイトで世界一に選ばれたこともあるそうです。
当方は、菜食主義というより菜食愛好家。だから、肉や魚の料理をまねたものにはあまり魅力を感じません。菜食主義でなければ、本物を食べられますからね。ところが、菜道の楠本勝三(くすもとかつみ)シェフは、菜食の魅力あふれるオリジナルメニューはもちろん、動物性の食材を使った一般的なメニューを植物性の素材だけで美味しく再現することにかけても、すばらしい才能をお持ちです。
うな重や、焼き鳥や、濃厚スープのラーメンなど、その遊び心に満ちた挑戦には、大きな拍手を送りたくなります。
おいしくて、美しくて、アイデアや工夫に舌を巻く、など感動ポイントはいろいろあります。
これだけの料理なら、スポンサーがついて、世界的な高級店になってしまっても不思議ではないのに、あえてご自分で切り盛りし、自由が丘の駅から徒歩数分という固定費おさえめの空間を選び、多くの人が食べられる値段に設定していらっしゃるところに、気骨を感じます。
忘れてならないのが、レストランの質の高さを決める給仕のレベル。このシェフにしてこのスタッフあり、の素晴らしい給仕は、菜道の料理に負けていません。
料理のレベルの高さに比べて、お店の雰囲気や内装は気さくなので、だれでも気軽におとずれて、くつろいでお食事できます。
この楽しいお食事を経験できる機会が多くの皆さんにありますように、と願わずにはいられません。
訪れる場合は要予約です。シェフが出張中のこともありますので、あきらめずにチャンスをねらってくださいませ。
ちなみに当方はお店の関係者ではなく、宣伝費はもらっていません。以上、推し活でした。